ノスタルジア
夕日に染まる暖簾
新調されたのか
きれいなブルーの暖簾が鮮明
昨年の夏から日暮れ前に寄らせて頂く
我が家の風呂と化した銭湯
土壁を通り抜けて、通るごとにタイムスリップ
哀愁に包まれる瞬間
その奥にある「ゆ」♨をくぐれば♨
蘇る記憶…幼き頃の私
祖父と一緒に男湯に入れられる、
深くて足がとどかない湯船、
お湯が熱くて水の出る蛇口にしがみついた、
赤・青カラン レバーは固く
力いっぱい引くと勢いよく飛び散る
熱湯と冷水
男湯と女湯をまたぐ番台には、
先代おばあちゃん、
懐かしの記憶から
新しい暖簾、女湯
温度調整ありのシャワー、
塗りなおされた壁を眺めながら
もう怖くない湯船で
足をのばして浮いている
まったりタイムスリップのひととき
自然と~ぷふぁ~がでる
薪で炊いたお湯は柔らかく、寒い冬でも
足先から かけ湯をして腰までゆっくり
肩までつかり5分もつかれば
芯までほっこり温もる
サウナはなくとも、
シャワーがなくとも、
日本人は湯船ひとつで上手く温まることを
知っているはず
時間になるとご近所の方々が集まり団らんが始まる
津山で最後の一件「武蔵湯」
見せかけではない、リアルレトロな温もりが
旧道に残っていてほしいですね♨